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2006年1月25日(水) 03:17

ANIMEブランド戦略

研究会のM先輩に触発されたので自分内での知識整理を書いてみようかと思う。ひとの研究を勝手に整理するというのは気が引けるが個人的にも結構大事だと思っているので。。参考になりゃしないと思うが、使ってくれたら幸いだ。
(まとめた理由→就活でそういうところも多分受けるので・・・)

(続きはこの上のリンクから。)


「ANIMEのブランド戦略」と一言書くといくつか補足が必要になる。

  • ”戦略(ストラテジー)”とは何か
     辞書を引くと「1 いくさのはかりごと。特に、ある軍事目的を達成するために、大局的に戦争を運用する方策。 2 大局的に事を運ぶ方策。特に、政治・社会運動などにおける策略。」と出てくる。”大局的に事を運ぶ方策”という点で戦術(タクティクス)とは異なる。(メディアデザイン系の人には多分ヴィジョンとコンセプトの違い、といった方が分かりやすいだろう。そのコンセプトを具体的にレギュレートしたものがモデル、だろうか。)
     それはさておき1でいう”戦略”であるならば仮想の標的が必要になる。勝利を収めるための方策だからだ。その点で何に対して向けた戦略であるかを明示しなければならないだろう

  • 「ANIME」という表記法
     ここで英語表記の”ANIME(”アニメ”ではない)”が登場する。世界中で広く使われている英語にすることで海外の多くの人に触れてもらいたい、という意気込みで、要は「国内市場を掘り下げる」というよりは「海外へ市場を広げる」という理解がスマートだろう。つまり内政ではなく完全な対外戦略である。

  • ”ブランド”
     ではどのようにしてその戦略を達成させようか、というときには戦術を用意する必要があり、例えば「日本アニメーター(アニメ製作従事者)の低賃金構造を救う」という戦略(ヴィジョン)があれば「日本アニメをANIMEとして”ブランド化”する。」という戦術(タクティクス、コンセプト)があるのだろう。
     ブランドとは直訳すれば「商品、銘柄」であるが、もう少しマーケティングで使われているような意味を付け加えるなら「その商品・銘柄や販売元によって醸成された付加価値」を指すことが多い。つまり「made in Japan」だからこそつく付加価値によって他国のanimationや文芸に差異をつけて打ち勝つというのが表題「ANIMEのブランド戦略」の意図するところだろう。

  • そのツメ
     問題はコンセプトを実現させるための細かい技術をどうするか(実現方法と実現性の検討)、ということとコンセプトをレギュレートしたモデルが機能したところでどれだけ戦略に直結し、どのていど貢献できるか(影響力の検討)、である。そして戦略を達成させるための戦術は他にはないのか(その戦術を選択する妥当性)を検討しなければならない。


     考えていたら明日(既に今日)の試験に遅れそうなのでこの辺で失礼っ。。
     なんとなく「既に付加価値をつけてボロ儲けをしている人たちとそうでない人たちを比較すること」がヒントになりそうな気もする。メディア産業論的な話は面倒くさい。経済学勉強しとけばよかった。


    参考:
    ・DCP2004「ビジョン・コンセプト・モデル」<http://www.ok.sfc.keio.ac.jp/2004/lecture/dcp/archives/2004/11/5_1.php>(06.01.25)。
  • written by sofuwe [授業・研究] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(2)]

    Comments

    『タイトルなし』

    今月号のユリイカにアニメと漫画の関係について書いてるとこがあって、sofuwe君が言ってたことを思い出したよ!

    written by トマム(s.o)

    『ユリイカ見つけた』


    (補足)>sofuweが言ってたこと
    というのは、研究会のときの発言で、「アニメは結局のところ現在はマンガビジネスのソフトパワーにぶら下がっているのではないか」的なものだったような。


    んで教えてもらった『ユリイカ』を探して見ました。
    http://www.seidosha.co.jp/eureka/200601/
    すげぇ、ものごっつ巨人を集めて特集組んでる。。

    時間見つけて本屋行ってみます。サンクスです!

    written by sofuwe

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