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2006年8月7日(月) 03:54

スポーツとメディア

 亀田対ランダエタ戦はずいぶんと物議を醸しているようですが、ボクオタからすればかなり酷い試合だったことは言うまでもありません。
 確かに12R立っていた事自体は褒められることかもしれませんが、あそこまでぼこぼこにされて無抵抗状態に近かった亀田という選手に世界戦に臨ませるだけの実力があったかという問自体が愚問であります。(8回戦〜10回戦ぐらいでもっと実力をつける、そう言ったレベルだと思いました。)

 採点(*)に関して言えば、
・亀田によるクリーンヒットは終ぞ見られなかった
・ランダエタの打撃は終始ガードの上からダメージを与えていた、ないしはそれを突き崩していた。従って有効打と判断できる。
・苦し紛れに頭から突っ込み左右を繰り返すだけの亀田に対し、ランダエタはそれを全てガードし必ずその返しに左右のボディを見舞っていた
ということは終始みられた訳です。

 ”お世辞にも”接戦ではなかったことは明白です。

 だが、接戦だとのたまう専門家もいます。ボクシングで言う専門家は
@元ボクサー
Aジム関係者
B評論家、記者 です。
正直この業界は実に狭く、日本ボクシング界は規模も小さい。
しかして大手プロモーション(ジムだけどね)である帝拳と協栄というのは世界に多大なる影響を与えるほど巨大権力になります。

 亀田を擁護する渡嘉敷氏ですが、毎度の世界戦の解説で「10対10のイーブンです」を繰り返す採点のいい加減さというのは周知の事実です。また協栄やヤクザとの関係が取り沙汰されている彼のいう言の葉全てが信憑性の欠けるものになります。そう言った人が世の中の素人が何を言っているんだといわんばかりに亀田擁護に走る、それをテレビ局が放送するというのは業界の利権構造を保護しているようにしか見えません。


 あれほど分かりやすい”ルールに基づいて行われているスポーツ”において、この様に判定がどうのとか、そう言った問題が噴出すること自体悲しむべきことではありますが、(ルールがちょこまかと変わって毎度毎度レギュレーションをしなければならないような新興格闘技には従って懐疑的なのです。)そういった混沌を生んでいるのはマスメディアに他なりません。

 無論、マスメディアとのつながりが無ければ興行収入もままならずに試合として成り立たないでしょう。これはどのスポーツにおいても同じことが言えると思います。しかしながらルールを捻じ曲げる、過程や結果に影響を与える、といった行為が意図的に利権のために行われるのであれば、それはショーです。ショーであるならば、ショーであることを宣言するという線引きが必要です。
 少なくとも今回招いた日本ボクシング協会への不信(ファンや世界からの)は多大なる影響であり、信用問題である以上取り返しがつかないものです。ここにTBSやヤクザなどが絡んでいるとしたらどうオトシマエつけんのや、というところです。
(協栄ジムや亀田親子のバックにヤクザがちらつく、というのもまことしやかな噂であり、この関係でトカちゃんが面と向かって否定できない、というのが一般論だったりします。もしその関係でテレビ局とヤクザが結びついているのであればそのテレビ局は正義を語る資格などないということですが、ヤクザとの絡みはあくまで憶測ですからこの辺にしておきます。)

 特にTBSには亀田の疑惑判定後すぐにこのような危険な行為を行ったTBSはボクシングのショー化の是非云々以前にスポーツ中継の意義を問いたい。
捏造疑惑を払拭しないまま公共の電波を喰い物にするのであれば、放送権を剥奪すべきです。


 今回の問題にケリをつけるのであれば、WBAによって
1)ジャッジの銀行口座を精査に洗う
2)計量から立会人を挟んで(増員して)再戦を行う
ということは最低限必要です。

 事は大事です。
 今までこういう地元判定(そもそも地元判定なのか? というのも一つの疑念です。裏金じゃね? という疑問ですね。)がなかったとは言えませんし、それは世界でもいえることです(タイでは地元選手を助けるために30秒前にゴングが鳴ったり、冬の寒さが厳しい韓国でホテルに暖房器具が入れられてない上に一晩中ピンポンダッシュという精神攻撃があったりと)。テレビ局や業界の意向で試合結果が操作されたりすることは未だに当然の如く行われていたりする悲しい現状はありますが、昨今の日本においては信用を勝ち取り諸外国の世界チャンピオンが気持ちよく試合が出来ると誉れ高い地域という名声を得、「日本でなら試合をしてもいいか」と日本人ボクサーが母国開催をしやすい環境が整えられてきたのも事実です。
こういったことが幾度も起こると日本ボクシングは世界戦はおろか東洋戦すら開催できなくなり、チャンピオンは瞬く間にいなくなる。死滅するでしょう。

スポーツとメディアは一定の互助関係、つまり助け合わなければならない。それは亀田親子のエキセントリックな言質を利用するような搾取構造であってはならず、戦略的に、Win-Win関係をつくっていくべき関係なのだとわたしは思う。


*採点基準とは?
1)クリーンヒット(有効な打撃)
2)攻勢・手数
3)防御技術
4)リング ジェネラルシップ(主導権)
テンポイント・マストシステムにおいては基本的に「10対10のイーブン」を認めずにどちらかに振り分ける。また、ラウンド毎に前の回の影響を清算する。

written by sofuwe [コラム] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)]

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